よくあるご質問
トランスの相数によって計算式が異なります。
単相 ・・・ 容量(VA)=二次電圧(V)x二次電流(A)
三相 ・・・ 容量(VA)=二次電圧(V)x二次電流(A)x√3
三相の場合はルート3をかけるのを忘れないようにしてください。
トランスは絶縁材料により上昇温度が異なり、許容される最高温度によって種別分類されています。
詳細はこちらの資料をダウンロードのうえご参照ください。
安全を考慮してトランスの一次側及び二次側には、トランスの特性に合った過電流保護器具を選定して
使用する必要があります。
ここで言う過電流保護器具とは、一般的にブレーカやヒューズのことを言います。
トランスの一次側には、電源を投入した時のタイミングにより、数Hzの間大きな突入電流が流入する
ことがあります。
この突入電流とは、トランスの設計や容量により大きく異なりますが、
電源投入時まれにトランス一次定格電流の10~40倍ほどの電流が流れてしまうことを言います。
突入電流については、「トランスに最適なブレーカの選び方」でもご紹介しておりますので、
こちらからダウンロードのうえご参照ください。
https://www.ipros.jp/catalog/detail/561557
保護機器の設置目的としては、何かしらの事故や過負荷が発生した場合に二次側の回路を電源側より切り離し、
他の健全回路への給電を継続しながら、機器類が損傷しないよう
また、人体への感電を保護し、そして故障被害の軽減を図るためのものです。
そのためこの突入電流が発生することを考慮し、ヨーロッパのEN規格では製造メーカーが推奨値の指定を
義務付けております。
またアメリカ合衆国の規定では、主にNEC、NFPA(米国電気基準)が工業用設備では使用されることが多く、
このNFPA70、79で配線やトランスの保護器具の選定基準を設けています。
一例として使用電圧1000V以下での変圧器用過電流保護の最大定格値または設定値についてご紹介します。
(備考1)この電流の125%がヒューズまたは非調整式遮断器の標準定格に
対応しない場合、その標準値の次に高い標準定格以下の大きな定格値を
使用することが許可される。
例: 10Aのとき 10A × 125% = 12.5A ⇒ 15A定格品で可
9Aのとき 9A × 167% = 15.03A ⇒ 15A定格品で可
一次側は短絡保護、二次側は過負荷保護のためにブレーカ等の保護機器を設置する必要があります。
【一次側ブレーカの選定手順】
- 励磁突入電流倍率を確認
- 保護機器の最小値動作特性曲線の瞬時引外し特性(0.01秒)を確認
- 励磁突入電流と瞬時引外し特性を比較する
- 励磁突入電流で飛ばない定格電流の保護機器を選定
【二次側保護機器の選定】
-定格電流の直近上位をお選びください
ブレーカの選び方に関してはより詳しい資料をご用意しております こちらからダウンロードのうえご参照ください。
電源投入時に数十回に1回程度、瞬間的に過大電流が流れることを指します。
位相により鉄心が磁気飽和をおこすことが原因です。
最大で定格一次電流の12~30倍(1/2波長)程度の大電流となりますので、一次側の保護機器を選定する場合は考慮が必要です。
トランスの原理上、励磁突入電流は発生を避けられませんが、励磁突入電流を定格一次電流の10倍程度に抑えた突入低減タイプのトランスを製作することができます。
原則、それぞれの国の規格に対応した製品をお選びください。
弊社では米国UL規格トランス、欧州EN規格TUV認証トランスをご用意しておりますので、ほとんどの国で使用していただくことが可能です。
CSA規格はカナダの国家規格です。
米国のUL規格と同じ内容も多いため、弊社ではUL認証機関がCSA規格と相互認証した『cUL認証品』をご用意しております。
ロシアへの輸出はEAC(ユーラシア経済連合)規格に対応した製品であることが必要です。弊社の製品ラインナップにも対象品がございます。
中国のCCC制度(中国製品安全強制認証制度)の対象品目にトランスは含まれておりません。
ただし、中国国家標準規格(GB規格)はIEC規格をベースとしているため、同じくIEC規格をベースとしたEN規格認証品を推奨しております。
JISでもトランスの規格は制定されており(JIS61558)、適合したトランスを製作することも可能です。
2019年7月よりトランスは全てRoHS2に対応しています。
ただし、付属電気部品がある場合は都度確認となります。
安全面を考慮すると必ず必要です。
要求される条件が対象となる規格(国内・海外)によって大きく異なりますのでご注意ください。
中性点とは電気的に中立になる点であり、海外で広く採用されているTN方式という送配電システムにおいて安全のために接地が必要となります。中性点は保護導体を通して負荷側までアースが繋がっていることが一般的です。
日本国内では電源と負荷は別々に接地します。(TT方式)
海外の場合は保護導体を通じて接地し大地に流します。
国内でも保護ボンディングできていれば保護導体に接続して問題ありません。
当社の変圧器は乾式変圧器となり、絶縁油を使用していない為、PCBの含有はありません。
その他のブレーカBOX等においてもPCBの含有はありません。
周囲(四方)に最低30mm以上を空けてください。
上方向へ放熱されますので、トランス上部へ電子機器等を
設置される場合はご注意下さい。
発送先は日本国内までとなります。
該非判定書のご依頼はお問い合わせフォームからお願い致します。
お問い合わせ|お客様サポート|布目電機株式会社 (nunome.co.jp)